人生崖っぷちな記録

ゲームとパチンコのブログ

シルヴァン

シルヴァンで検索すると出てくるのは「メンヘラ」「重い」等々なかなかにひどい。


チャラ男=陽キャは最早時代遅れ。かくして激重チャラ連撃男というFEにおいて新たなるジャンルを確立した男シルヴァン。支援をすべて見たがこいつぁーあれですね、一言「めんどくさい女」。お嬢様呼ばわりされている時点で既にフラグは立ってるけど女嫌いなくせに中身はめんどくさい女そのもの。
女性の多くは察してちゃんなわけだが、シル子もまさにそのタイプ。尤も、師との支援Aで述懐しているように、本人もその自覚はちゃあんとあり、特にこの支援は個人的に同性のベレトの方がしっくりくる。自分と同じように紋章を持つ境遇にもかかわらず、その一切合切に振り回されずひたすら涼しい顔して我が道を切り開き、すたすた進んでいく師の姿を見て「あれほど紋章に振り回されていた俺ってなんだったの…」と思えるまでになったのが師との支援A。もちろん貴族としての様々な枷はあったにせよ、自分から解くという選択肢も無いわけではなかったはず。これまでのシルヴァンは俺可哀そうな察してちゃんでしかなかった、ということを自ら省みることができたわけだ。えらい。
現実世界でも、自身の境遇を憂いて嗚呼自分なんてと鬱々と腐っていくケースはままあるものの、今回のシルヴァンのように、自分と近しい境遇の人間の、自分とは正反対の飄々とした振る舞いを見せつけられると、何だ気に病むことねーじゃんと、ふと我に立ち返ることができたりする。とはいえ特に学生などの行動範囲が限定されている若者が、自分自身が腐っているにも関わらず、腐ってない眩しい人材と交流をすること自体が中々難しかったりするが。類友なんて言葉もあるしな。まあだからこそ、若い世代にとっては、こういう先生とか、周りの近しい大人の立ち振る舞いってすごく大事なわけで。
話が逸れたが、そういう意味でもシルヴァンにとっては師という存在が他の生徒よりもいっそう影響力の強い存在―つまりまあ、重いというのは師目線でという枕詞がつくのだろう。

では他の生徒から見るとどうなのか。支援Aまでいくのはドロテア、フェリクス、イングリット、メルセデスかな。
えーと。ドロテアは、最初お互いに嫌悪対象だったのが、最後は見た目なんて紋章貴族なんて気にせず二人で仲良く暮らす的な感じで、メルセデスは、ああいうキャラだから最終的には彼女が丸ごと包み込む的な感じか。イングリットは幼馴染の魅力に気づく的なアレで、フェリクスはBL的なアレだな…

個人的に無いなーとおもうのはメルセデスとイングリット。メルセデスは嫌いではないが、やはりみんなのメルセデスという感じがしてしまい、シルヴァンとピースががっちりハマった感があるわけじゃない。メルセデスだと誰でもおkみたいなイメージ。イングリットはまあ無難に二人仲良く暮らしていくんだろうというのは分かるが若干浪漫に欠ける。ので、個人的にはドロテアかフェリクスを推したい。
フェリクスは他に面白い支援相手がたくさんいるのだが、シルヴァンと一緒に居るフェリクスって妙ににウケウケしい。毎度全方向に喧嘩売りまくる割には最後に頬染めてボソッとありがとうシルヴァンとかまあこれはもう狙いすましすぎだけども、それをまたシルヴァンが優しい目で見守るのがすばら。フェリクスとペアになったところで紋章と女の件は根本的に解決できないかもしれないが、逆に変わらずチャラつき続けるシルヴァンの行動にフェリクスが不貞腐れていちゃもんつけてくる→シルヴァンが優しく躱すところまで想像できで良き。
ドロテアはー…まあ多分ドロテアが美人でなければシルヴァンが見染めることはなかったとは思うけど、それはそれとして、その過程というか、支援のステップが好きなCPだったな。最初は同族嫌悪で睨み合ってるのにお互いの考え方を好きになっていくって感じが描かれていたので、最終的には「その人」そのものに惹かれあったのだろうということがよく分かった。


個人的に普段ベレト派なんでベレトとの支援Sが無いのが悲しいが、ベレスとの支援Sはやはり重い。そりゃあそうだ。自分に一番影響のあった人物で、自分そのものが変わったきっかけなわけだから。ドロテアと違いベレスはあまり人となりが描かれていないため、互いにというよりはどちらかというとシルヴァンがベレスを一方的に神格化しすぎている感があるけれど、女をたらし込め続けた男が最終的に1人の女に首ったけになるという図は既視感、そう、ときメモGS感がありすぎるがまあこれはこれで。

そしてたくさんある支援Bも見逃せないのがシルヴァン。このキャラとも!?のようなものがたくさんあるのだが、一番印象的なのはベルナデッタ。彼女の作った本にシルヴァンが批評するというものだが、作中にはスレン小史と部屋の様子、お茶会ぐらいでしか出てこないシルヴァンの芸術に造詣が深い設定がここに。シルヴァンにとってベルは口説く対象とは違うけど、シルヴァン自身も意外と引きこもって本を読んだりするのが嫌いじゃなさそうなので相性はいいと思う。支援Aではベルの物語が完成して、話の中にシルヴァンのような腐れ外道チャラ男が登場し、ベル似の主人公とすったもんだの末に盛大に結ばれる展開になっていて、実際の2人がなぞるとかならよかった。妄想
あともう一つ挙げるとすればレオニー。こちらは感情的に乾燥しているという意味で印象に残っている支援。一部はともかく二部では割とかわいらしく、年相応の女性という印象の彼女なのだがシルヴァンにとってはアウトオブ眼中で、それに対してレオニーがつっかかるという内容。フレンの支援では老若男女鶏さえも口説くという噂があることから、当然レオニーも対象であるはずなのにそうではない。逆にものすごくレアではないかと思ったが特にそこに意味はなかったようだ。平民だし、レオニー自身がしっかり自分を持ってるし、個人的には支援Aまであったらおもしろかったなーと思っている。ただレオニーが訓練嫌いのシルヴァンを好きになるかというと極めて微妙だしマジで何話すのってなりそう。まだシルヴァンローレンツの方が納得感あるわなー….